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 20°カラムアーク

別名
英名
 

氷晶
配向
レア度

20°タンジェントアーク
20° column arc,
20° tangent arc

ピラミッド型氷晶
カラム配向 
★★★★★★☆☆
数年に1回

概説

●20°カラムアークとは

 20°カラムアークはピラミダルカラムアークの一種で、20°ハタンジェントアークに相当する現象ある

 見た目は光源の左右視角約20°に現れる、光源側に凸の虹色の弧。ただし見た目が弧のようになるのは理想的な氷晶の配向時のみであり、基本的には20°ハロの左右が明るい程度にしか認識出来ないことが多い

 ピラミダルハロ同様主に夏に出現するという季節性がある。

 

 18°プレートアークと非常に似ているため、他のピラミダルカラム/プレートアークの存在を確認しよう。

●歴史

 20°カラムアークは1898年に初めて記録されたとされる。

●出現頻度

 比較的稀にしか観測されず、年に1、2回程しか出現しないとされている。[1]

●原理

 ピラミッド型氷晶がc軸を水平にし、c軸・鉛直軸を中心に回転しているとき、氷晶の一側のピラミッド面と同側で水平方向に真反対のピラミッド面とで形成される約56.1°プリズムに光が通ることで生まれる。

 氷で出来た56.1°プリズムを光が通過する場合、最小偏角は約19.9°となる

●変形・出現光源高度

​ 光源が低いときは光源の左右の弧として出現する。高くなるにつれ弧は20°ハロに沿うように上部に伸び、光源50°あたりで左右が上部で繋がり上半円となる。更に上がると下部も伸びて繋がり真円へ近づいていく。

 しかし氷晶面の比率等で振る舞いが多少変化するため、度数は参考程度にされたい。

[1]

10年に1~数回 Taivaanvahti

年に1回程度 Arbeitskreis Meteore e.V.

観測例

⇒ From archives: odd radius column arcs in 2001

The Halo Vault

光源高度が地平線近くのときのピラミダルディスプレイ。左右20°カラムアークを認める​。

⇒ Rare 24° pyramidal column arcs

Atmospheric Optics

光源高度が比較的低い時の、かすかに映った右20°カラムアーク

⇒ Some odd radius column displays from China in 2018

The Halo Vault

中国で撮影された複数ピラミダルディスプレイ。1、3,4枚目の写真では左右20°カラムアークとして認める。2枚目の写真は光源高度が高いときの20°カラムアークであり、下部が欠損した円形になっている。

⇒ Major Halo Outbreak in Southern China, Apr 29 ~ May 01, 2021

The Halo Vault

光源高度が高いときの、下部が欠損した円形の20°カラムアーク。

⇒ Pyramidal Crystal Column Arcs Display

Atmospheric Optics

光源高度が高いときの、下部が欠損した円形の20°カラムアーク。

⇒ Large scale odd radius halo complex on Memorial Holiday 5-29-17

The Halo Vault

光源高度が高いときの、下部が欠損した円形の20°カラムアーク。

外部解説リンク

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