18°ハロ
別名
英名
氷晶
配向
レア度
ランキンのハロ、18-19°ハロ
18° halo,18-19°ハロ
Rankin's halo
ピラミッド型氷晶
ランダム配向
★★★★★☆☆☆
年に1、2回
概説
●18°ハロとは
ピラミダルハロ(pyramidal halos/odd radius halos)の一種で、見た目は光源を囲む、半径が視角18°の虹色(大抵は内側が赤、外側が白)の円である。ピラミダルハロの中では2番目に小さい。ピラミダルハロには(9°ハロを除き)季節性があり主に夏に出現するという特徴があり、18°ハロも例外ではない。
18°ハロに18°プレートアークの成分が混じると左右が明るくなる。18°カラムアークの成分が混じると上下~斜め4方向が明るくなる。
散乱等の影響で18°ハロは出現位置が近い20°ハロと混じり、幅広な18°ハロと認識されてしまうことも多い。
●歴史
1887年5月13日、イギリスのベンネビス山の気象台にてAngus Rankinによって初めて観測された。1916年にドイツにてE. Barkowによって18°、20°、23°ハロが最初に撮影された。
●出現頻度
稀にしか観測されず、年に1、2回程しか出現しないとされている。[1]
●原理
ピラミッド型氷晶がバラバラな向きで存在・回転しているとき、氷晶の一側のピラミッド面と対側の2つずれたピラミッド面とで形成される約52.4°プリズムに光が通ることで生まれる。
氷で出来た52.4°プリズムを光が通過する場合、最小偏角は約18.3°となる。
●変形・出現光源高度
光源高度に関わらず出現し、形状も変化しない。
[1] The 1790 St Petersburg Display Atmospheric Optics
[2] Tobias Lowitz 「Déscription d'un météore remarquable, observé à St. Pétersbourg le 18 Juin 1790」 発表1790、公開1794
関連
●月の18°ハロ
月の18°ハロは太陽によるものより珍しい。
⇒ Lunar Pyramidal Crystal Halos, Chioggia near Venice
Atmospheric Optics
月のピラミダルハロ
⇒ Lunar Pyramidal Crystal Halos, Estonia
Atmospheric Optics
月のピラミダルハロ
⇒ Odd radius plate display from the Czech Republic
The Halo Vault
月のピラミダルハロとピラミダルプレートアーク
●18°グラウンドハロ
地面に氷晶が形成されることで生まれる、空ではなく平面に浮かび上がる18°ハロ。
⇒ Rare halos - 14.2.2021 at 11.27 - 14.2.2021 at 12.01 Rovaniemi
Taivaanvahti
22°、23°、24°、28°、35°、46°グラウンドハロ
⇒ Rare halos - 13.2.2021 at 10.22 - 13.2.2021 at 11.03 Rovaniemi
Taivaanvahti
22°、23°、24°、28°、35°、46°グラウンドハロ
⇒ Rare halos - 7.4.2012 at 08.00 Kontiolahti
⇒ Pintahalo - 7.4.2012 at 08.17 Kontiolahti
Taivaanvahti
18°、20°、22°、23°、24°、28°、35°、46°グラウンドハロ
観測例
Atmospheric Optics
9°、22°ハロ
Atmospheric Optics
9°、18°、20°、22°、23°、24°、35°ハロ
Atmospheric Optics
18°、20°、22°、23°、24°ハロ
Ice Crystal Halos
18°、22°ハロ
⇒ Odd radius column arcs from Joensuu
The Halo Vault
9°、18°、20°、22°、23°、24°、35°、46°ハロ
⇒ Odd Radius Halos in Diamond Dust
The Halo Vault
人工灯による9°、18°、20°、22°、23°、24°、35°、46°ハロ