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 24°カラムアーク

別名
英名
 

氷晶
配向
レア度

24°タンジェントアーク
24° column arc,
24° tangent arc

ピラミッド型氷晶
カラム配向 
★★★★★★☆☆
数年に1回

概説

●24°カラムアークとは

 24°カラムアークはピラミダルカラムアークの一種で、24°ハロタンジェントアークに相当する現象ある

 見た目は光源から視角約24°離れた斜め4方向に現れる、光源側に凸の虹色の弧。ただし見た目が弧のようになるのは理想的な氷晶の配向時のみであり、基本的には氷晶の揺れによって24°ハロの斜め4方向が明るい程度にしか認識出来ないことが多い。また、光源高度が高くなるにつれ揺れの大小に関わらず円状に近づいていく。

 ピラミダルハロ同様主に夏に出現するという季節性がある。

 その光路上、9°カラムアークが明瞭であれば24°カラムアークが出現している可能性が高い。

●歴史

 24°カラムアークは1994年4月21日Siuntioにて、Jukka Ruoskanenによって撮影した記録で初めて認識された。しかし記録を遡ると実際は、1973年の記録が最初のものと考えられている。

 

●出現頻度

 比較的稀にしか観測されず、年に1、2回程しか出現しないとされている。[1]

●原理

 ピラミッド型氷晶がc軸を水平にし、c軸・鉛直軸を中心に回転しているとき、氷晶のピラミッド面と2つずれたプリズム面とで形成される約63.8°プリズムに光が通ることで生まれる。

 氷で出来た63.8°プリズムを光が通過する場合、最小偏角は約23.8°となる

●変形・出現光源高度

​ 光源が低いときは光源に凸の弧が斜め4方向に出現する。光源高度が高くなるにつれ弧は24°ハロに沿うように開き伸びていき、円形になる。

 しかし氷晶面の比率等で振る舞いが多少変化するため、度数は参考程度にされたい。

[1]

10年に1~数回 Taivaanvahti

年に1回程度 Arbeitskreis Meteore e.V.

観測例

⇒ Pyramidal Crystal Column Arcs Display

Atmospheric Optics

光源高度が高い時の、24°カラムアークと他ピラミダルカラムアーク。ほぼ円形である。

⇒ Some odd radius column displays from China in 2018

The Halo Vault

光源高度が高い時の、24°カラムアークと他ピラミダルカラムアーク。ほぼ円形である。

⇒ Large scale odd radius halo complex on Memorial Holiday 5-29-17

The Halo Vault

光源高度が高い時の、24°カラムアークと他ピラミダルカラムアーク。ほぼ円形である。

⇒ Major Halo Outbreak in Southern China, Apr 29 ~ May 01, 2021

The Halo Vault

光源高度が高い時の、24°カラムアークと他ピラミダルカラムアーク。ほぼ円形である。

⇒ Rare 24° pyramidal column arcs

Atmospheric Optics

光源高度が比較的低い時の、かすかに映った右24°カラムアーク

⇒ 1985 Finland 24 degree column arcs

Atmospheric Optics

光源高度が比較的低い時の、かすかに映った左24°カラムアーク

⇒ From archives: odd radius column arcs in 2001

The Halo Vault

光源高度が低い時の、複雑な形状の24°カラムアークと他ピラミダルカラムアーク。

外部解説リンク

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