ナープリンヴァーラアーク
別名
英名
氷晶
配向
レア度
上部凸型パリ―アークの22°幻日/22°幻日の上部凸型パリ―アーク
parhelion-Parry arc,
Naapurinvaara arc, uppervex
Parry arc of 22° parhelion/22°
parhelion of uppervex Parry arc
★★★★★★★★
全観測数 1例
概説
●ナープリンヴァーラアークとは
多重散乱ハロの一つであり、一言で言えば上部凸型パリ―アークの22°幻日/22°幻日の上部凸型パリ―アークである。見た目は上部凸型パリ―アークと同じ高さ(上部凸型へ―スティングスアーク上)で、左右視角約22°離れたところに現れる微かな光点である。
2020年にフィンランドで、このハロが存在している可能性のあるディスプレイが撮影された。
極めて明るい上部凸型パリーアークが出現したとき、このハロが出ていないか注意深く観察し、複数回撮影しスタック等の画像処理をしよう。またそのような時は、上部タンジェントアーク由来の多重散乱ハロもほぼ必発で出現すると考えられる。
●歴史
2020年11月25日、フィンランドのソトカモ、ナープリンヴァーラにて、Sami Härmäによってその現象と思しきものが初めて撮影された。暫定的にその地にちなんで「ナープリンヴァーラアーク」と名付けられた。
●出現頻度
観測数は1例であり、極めて稀である。
●原理
光がパリ―配向の六角柱状氷晶の60°プリズムを通過することで上部凸型パリ―アークが形成された後、プレート配向の六角板状氷晶の60°プリズムを通過する、また、その逆も生じることで、上部凸型パリ―アークを光源とした22°幻日/22°幻日の上部凸型パリ―アークが形成されると考えられる。
●変形・出現光源高度
詳細は不明である。
観測例
⇒ A big display from Sotkamo, Finland – with a possible new halo
The Halo Vault
Halo phenomena covering the sky - 25.11.2020 at 12.43 - 25.11.2020 at 12.50 Sotkamo
Taivaanvahti
大規模なダイヤモンドダストディスプレイ。ボルレンゲアークに加えナープリンヴァーラアークが観測された。