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概説

●多重散乱ハロ​とは

 が氷晶に入射して現象を作り出し、その現象の光が光源となって更に他の氷晶へ入り別の現象を作り出すことが極稀にある。それらはmultiple scattering halosと呼ばれ、このサイトでは「多重散乱ハロ」として紹介する。

 

 光が一度散乱すると大きく光量は減るため、非常に明るく鮮やかな現象が起きた際にのみにしか多重散乱ハロは発生しない。写真として記録がある多重散乱ハロは2次散乱によるものだけだが、3次散乱によるものと考えられる現象(66°幻日)の記録も文献のみだが残っている。

 多重散乱ハロの発生には1次ハロの明るさは勿論、分厚い氷晶層も必要であり、そのため上層雲よりダイヤモンドダストで起きることが多い(上層雲で発生した例も複数あり希望を捨ててはいけない)。加えて光源高度が低いほど氷晶層が相対的に厚くなり、多重散乱に必要な光の距離を稼ぐことが出来るため発生しやすい。

 以上の表多重散乱ハロの対応表であり、選択した現象の行の見出しが「①:光源となる1次ハロ」、列の見出しが「②:1次ハロによって作られる2次ハロ」である。また、便宜上①3次ハロを反映させるため「44°幻日」、反射ハロを反映するため「水面」の項目を追加している。

 

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