映日
別名
英名
氷晶
配向
レア度
サブサン
subsun
様々な氷晶・雪結晶
主にプレート配向
稀にカラム、パリー配向等
★★★☆☆☆☆☆
地平線下を観測できるときのみ
概説
●映日とは
見た目は地平線を挟んで太陽と対称の部分に現れる白い光の集積である。氷晶だけでなく雪結晶でも起きるため、下層雲でも出現することがある。
稀に映日から尾のような光の線条が伸びる「映日の尾」、映日を囲む楕円ハロ「ボトリンガーリング」を伴うことがあるので注視してほしい。理想的なカラム、パリー配向となっていれば映日アークが映日を交差する。
●原理
氷晶の揺れが小さいとき、水平な氷晶面(例えばプレート配向であれば底面、パリー配向では水平な側面等)に光が反射することで生まれる。いうなれば雲や空間が鏡となるのである。
波の無い静かな水面に映る太陽が、まさに映日の原理と同じである。
揺れが大きいものは縦に伸び下部太陽柱となる(両者に明確な境界は無い)。
Atmospheric Optics
丸い映日
Atmospheric Optics
映日と下部太陽柱、幻日
●変形・出現光源高度
揺れが小さいほど小さく明るい映日になり、揺れが大きいほど縦に伸び下部太陽柱に近づく。
光源高度に関わらず出現し、変形しない。
他の形態
●映月
月の光で起きる映日のこと。
●反射映日
海面等に反射した太陽が光源となって出来る映日で、太陽点に出現するため普段は気づくことができないか、ただの短めの太陽柱としか認識できない。
周辺に海や湖のような反射する環境があり、厚い雲に太陽が隠れても尚、そこに光の集積や太陽柱のようなものが見られた時に反射映日である可能性が高い。
⇒ Harvinaisia halomuotoja - 6.1.2017 klo 11.00 Lieto
Taivaanvahti
反射映日
⇒ Reflection subsun in California
Halo Phenomena
反射映日
⇒ Presumed Reflection Subsun in Denmark
Halo Phenomena
反射映日
⇒ Reflection subsun in Southern Finland
Halo Phenomena
反射映日
⇒ Reflection Subsun and the Yolo Bypass
The Halo Vault
反射映日
●映日の尾
飛行機から映日が観測されたとき、映日から光の線条が伸びることが何度か報告されている。正式名はないためこちらでは"映日の尾"と仮称する。
原因は不明で、当初飛行機の窓ガラスの擦り傷によるものとも疑われたが、現在は大気中の氷晶が飛行機のジェットにより体勢を乱されることで起きると考えられている。
●グラウンド(サーフェス)ハロの映日
地面や車の窓ガラスに氷晶が形成されることで生まれる、空ではなく平面に浮かび上がる映日。
●青い映日
臨界角効果によって、時に映日の一部が青くなることが知られている。
●宇宙からの映日
宇宙から観測された地球に写る映日。最初は海や湖による反射と思われたが、精査の結果氷晶による反射、つまり映日であることが判明した。