映幻日
別名
英名
氷晶
配向
レア度
映22°幻日
subpahelia
六角板状氷晶
プレート配向
★★★★☆☆☆☆
地平線下を観測できるときのみ
概説
●映幻日とは
見た目は映日と同じ高さで、視角22°離れた左右に現れる虹色(大抵は内側が赤、外側が白)である(時に白色の長い尾を持つこともある)。
地平線下に現れるため飛行機や山のようなシチュエーションでないと観測できない。ただ、稀にだが日没直後=太陽高度がマイナス数度になったとき、地平線上に映幻日を観測できることがある。
稀に映幻日をばってんに貫くアークが現れることがある。それは反射型ローウィッツアーク(映幻日アーク、シュルテスアーク)と呼ばれる現象である。
●原理
六角板状氷晶がc軸を垂直に回転しているとき、氷晶の側面と一つ飛ばした側面とで形成される60°プリズムに光が通り、その途中光が底面を奇数回反射することで起きる。
幻日と同様に60°プリズムの最小偏角である22°のところに現れ、内側は赤色である。
光源高度が高いとき、幻日と同様に光の入射仰角が大きいことと、反射が加わることにより光路長は長くなることで、プリズム角が>60°になり太陽から離れる+分光が強まる。
●変形・出現光源高度
揺れの小さいプレート配向ほど小さく明るい映幻日になる。逆に揺れが強いと縦に伸びる。
光源高度60°未満で観測できる。光源高度が高いほど①暗くなる③光源から離れて現れる③分光が強まる、といった変化が起きる。
他の形態
●映幻月
月に現れる映幻日のこと。
●グラウンド(サーフェス)ハロの映幻日
地面や車の窓ガラス等の平面に現れる映幻日のこと。
⇒ Subparhelia and sub 120° parhelion on ice surface
The Halo Vault
グラウンド映幻日、映日、22°ハロ、46°ハロ、映120°幻日
Ice Crystal Halos
グラウンド映幻日、映日
⇒ Subparhelia on ice from fallen crystals
Ice Crystal Halos
グラウンド映幻日、映日
●拡散光の映幻日と超幻日
光源が拡散光のとき、[側面→下底面→一つ飛ばした側面]という光路で作られる「拡散光の映幻日」と、[側面→上底面→一つ飛ばした側面]という光路で作られる「超幻日」という拡散光ならではの現象が起こる。
⇒詳しくはこちら
⇒ Subparhelia and sub 120° parhelion on ice surface
The Halo Vault
グラウンド映幻日、映日、22°ハロ、46°ハロ、映120°幻日
Ice Crystal Halos
グラウンド映幻日、映日
⇒ Subparhelia on ice from fallen crystals
Ice Crystal Halos
グラウンド映幻日、映日