映18°プレートアーク
別名
英名
氷晶
配向
レア度
18°映幻日
18° sub plate arc,
18° subparhelia
ピラミッド型氷晶
プレート配向
★★★★★★★☆
全観測数 数例
概説
●映18°プレートアークとは
映18°プレートアークは映ピラミダルプレートアークの一種で、18°ハロの映幻日に相当する現象である。ちなみに、今まで確実な観測をされた映ピラミダルプレートアークは18°と上部23°のみである。
見た目は映日点の視角18°左右に現れる、光源に凸の虹色の弧。ただし見た目が弧のようになるのは理想的な氷晶の配向時のみであり、基本的には「映日点の視角18°左右が明るい」程度にしか認識出来ないことが多い。
また、氷晶のプリズム面が薄く、かつ光源高度が0°に近い時には映18°プレートアークBタイプと呼ばれるアークが理論上出現するとされているが、観測されたことは無い。
今まで観測された映18°プレートアークは映23°プレートアークと組み合わせで出現していることが多い。
●歴史
存在は1990年代のコンピュータシミュレーションで予想されていたが発見はされていなかった。2017年にフィンランドのロヴァニエミにて、Marko Riikonenによって初めて観測された。
●出現頻度
極めて稀であり観測は数例である。
●映18°プレートアークの原理
ピラミッド型氷晶がc軸を垂直に回転しているとき、氷晶の一側のピラミッド面と同側の2つ水平方向にずれたピラミッド面とで形成される約52.4°プリズムに光が通り、その間に底面で内部反射することで生まれる。
氷で出来た52.4°プリズムを光が通過する場合、最小偏角は約18.3°となる。
●変形・出現光源高度
氷晶のプリズム面が薄いほど低い光源高度でも出現するようになり、高い光源高度では出現しなくなる。
観測例
⇒ Subhorizon odd radius halos – Rovaniemi 9/10 February 2021
The Halo Vault
映18°プレートアークと映23°プレートアーク
⇒ Haloharrastaja kertoo löytäneensä kaksi uutta haloa – Nämä ”aika ufot” valoilmiöt löytyivät Rovaniemeltä
YLE
映18°プレートアークと映23°プレートアーク