概説
●グラウンドハロとは
グラウンドハロは地面や車の窓ガラス等に出来た氷晶によって出来るハロで、虹でいう露虹のようなものの位置づけである。降り積もった雪が空気中の水分で成長、また地面の熱対流による融解・昇華、再結晶化を繰り返し良質な結晶となると考えられている。そのため、熱対流の活発な湖上の雪面や車の窓ガラスに出来やすい。
通常は、22°ハロや環天頂アーク等といった見知ったハロがグラウンドハロとして出現する。
⇒ Ground halo, Loch Doon, Scotland
Atmospheric Optics
22°ハロのグラウンドハロ
Ice Crystal Halos
22°ハロ、幻日、環天頂アークなどのグラウンドハロ
⇒ A complex halo display on car windshield
Ice Crystal Halos
22°ハロ、環水平アークのグラウンドハロ
●方位角が固定された氷晶によるグラウンドハロとは
時に、地面に形成された結晶が鱗のように方位角が固定されて成長することがあり、その際に出現するグラウンドハロは既知のものとはまるで異なる見た目となる。
方位角が固定されることにより、例えば環天頂アークや幻日環等は一部のみしか現れなくなるため、まるで不思議なところに幻日があるように見える。(そのため光源-氷晶-観測者の位置関係を変えた際の光点の軌跡が元の現象の形状となる。)
他にも独自のハロとして、太陽を貫く複数の白色の弧、その弧上に現れる複数の虹色や白色のスポット、グラウンド映幻日環上で対日点から約45°離れた部分に現れる弧(opposite surface arc)等といった詳細不明の現象が多数出現することがある。
まだ体系化されていない領域であり詳細は不明である。
観測例
⇒ Surface Halos on Frozen Puddles
The Halo Vault
複数の詳細不明なグラウンドハロ
⇒ Halo displays from stricly regimented crystals on ice surface
The Halo Vault
複数の詳細不明なグラウンドハロ
⇒ Surface halos from uniformly oriented crystals
The Halo Vault
複数の詳細不明なグラウンドハロ
⇒ Pintahalo - 10.1.2020 Klo 10.00 - 10.1.2020 Klo 13.00 Tampere
Taivaanvahti
複数の詳細不明なグラウンドハロ