ピラミダルへーリックアーク
別名
英語
氷晶
配向
レア度
pyramid helic arc,
odd radius helic arc
ピラミッド型氷晶
プレート配向
上部★★★★★★☆☆
数年に1回
概説
●ピラミダルへーリックアークとは
見た目は光源を交差する白色の弧で、理論的にはループを形成するが、実際は光源に遠い部分は不明瞭となる。良質で、揺れの少ないプレート配向のピラミダル氷晶が必要となるため、非常に珍しい。
明るいピラミダルプレートアークが出現したときは、この現象も出現していないか注意して観察しよう。通常のへ―リックアーク同様、出現しても非常に薄いことが多いため、疑わしい際は何枚も写真を撮りスタック処理等の画像強調処理をして浮かび上がらせよう。
へーリックアークの概念を拡張させて、「光源を貫くアークで、その成因がx°傾斜した氷晶面の反射によるもの」をx°へーリックアークと呼ぶことにすると、ピラミダルプレートアークは62°へーリックアークとなる。ちなみに、通常のへーリックアークは60°へーリックアークとなる。
●出現頻度
詳細は不明だが、極めて稀だろう。
●ピラミダルへ―リックアークの原理
ピラミッド型氷晶がc軸を垂直に回転しているとき、氷晶のピラミッド面を反射することで生まれる。
●変形・出現光源高度
光源高度0°では光源を中心に上下対象の8の字を形成している。光源高度が上昇するにつれ上のループが小さくなり、約60数°で上のループがなくなり、下のループも光源から離れていく。
関連
●月のピラミダルへ―リックアーク
月によるピラミダルへ―リックアークはより稀少である。
⇒ Lunar odd radius display in Fairbanks
Ice Crystal Halos
月光のピラミダルへ―リックアーク
⇒ Harvinaisia halomuotoja - 12.12.2016 Klo 16.53 Rovaniemi
Taivaanvahti
月光のピラミダルへ―リックアーク
観測例
⇒ Pyramidal heliac arc in Finland
The Halo Vault
自然光によるピラミダルディスプレイとピラミダルへ―リックアーク
⇒ Harvinaisia halomuotoja - 4.2.2023 Klo 18.30 - 5.2.2023 Klo 01.30 Jämsä
Taivaanvahti
人工灯によるピラミダルディスプレイとピラミダルへ―リックアーク
⇒ Harvinaisia halomuotoja - 4.2.2023 Klo 18.30 - 5.2.2023 Klo 01.30 Jämsä②
Taivaanvahti
人工灯によるピラミダルディスプレイとピラミダルへ―リックアーク