ブルーサークル
別名
英名
氷晶
配向
レア度
blue circle
六角柱状氷晶、六角板状氷晶
ランダム配向、ローウィッツ配向
★★★★★★★☆
全報告数 数例
概説
●ブルーサークルとは
見た目は対日中心に視半径64度の青色の円。ダイヤモンドダスト中、人工光源によって極めて薄く生じ、スタック処理をすることで発見された。
ブルーサークルはブルースポットのランダム配向時の姿と考えられている。また、幻日環(映幻日環)とブルーサークルの交点にブルースポットが現れるため、光源高度の変化によるブルースポットの軌跡を追うとブルーサークルが浮き出てくる。[1]
また、ブルーサークルはブルースポットを代表とする臨界角差によって生じる現象の一つであり、臨界角効果によるハロ(critical angle effect halos)と呼ばれることがある。
46°ハロが明瞭なダイヤモンドダストディスプレイに出会ったら、ブルーサークルも出現する可能性が高いため、背後もしっかり観測しよう。
●歴史
2008年12月7-8日、フィンランドのロヴァニエミにてMarko Riikonenによって観測された。
●出現頻度
まだ1、2例しか観測されたことが無く極めて稀である。
●ブルーサークルの原理
光路1-3-2(3-1-6も寄与する可能性がある)の、天球上における全反射と部分反射の遷移の境目にブルーサークルは出現する。詳細はブルースポットの項で述べる。
1-3-2の光路で、氷晶の回転角の変化による全反射と部分反射の遷移のイラスト。
●:上底面に入射する点 〇:下底面から射出する点
ブルーサークルを感覚的に理解するなら、光源高度0°のとき=地平線に出現した幻日環とブルースポットを「光源点と向日(対日)点を結んだ軸」で回転させるイメージが分かりやすいだろう。
●変形・出現光源高度
ブルーサークルは「対日中心の視半径約64°の円」であり、光源が上昇するにつれ地平線下に沈んでいくものの変形はしない。また、光源高度に関わらず出現すると考えられる。
[1] Ice Crystal Halos Blue circle and blue spot
観測例
Ice Crystal Halos
ブルースポットとブルーサークルの関係について
Ice Crystal Halos
人工光源によるブルーサークルと様々なハロ
⇒ Halo phenomena covering the sky - 3.5.2021 at 09.19 Kotka
Taivaanvahti
自然光のブルーサークル
⇒ Rare halos - 23.11.2015 at 06.44 - 23.11.2015 at 07.27 Rovaniemi
Taivaanvahti
人工光源によるブルーサークルと様々なハロ
⇒ Rare halos - 21.11.2015 at 17.00 Rovaniemi
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人工光源によるブルーサークルと様々なハロ
⇒ Rare halos - 22.10.2014 at 03.58 Sotkamo
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⇒ Rare halos - 22.10.2014 at 04.00 Sotkamo
Taivaanvahti
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